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アンプ切替器を作ってみた
ロータリスイッチとスピーカー端子コネクタを使ってアンプ切替器を作ってみた。
我が家のAV環境に、ONKYOの5.1chホームシアターシステム「V15X」と2chのアンプ、スピーカーを使っている部屋がある。
5.1chは主にテレビで映画を見るときに使用、2chは主に音楽を聴くときに使用している。
ただ、5.1chに慣れていると、2chのステレオで音楽を聴くときに背後から音がしないのが・・寂しい。
ちなみに、2chのアンプは2系統のスピーカー端子をもっており、その端子には「V15X」のスピーカーをつないでもインピーダンスの問題はない。
ならば、背後においている2個のスピーカーを5.1chのアンプと2chのアンプで共用しよう。
ということで、アンプ切替器を作ってみることにした。
パーツ集め
実は、アマゾンで買い物をしているときに安いパーツを見つけたのもアンプ切替器を作ってみようと思ったきっかけでもある。
まず、目についていたのが、送料、税込みで「335円のアンプ」。
その時目についたのが、スピーカー端子コネクタ。
「SODIAL(R)結線端子ラウドスピーカー端子コネクタX5 黒赤色 4ピン4ポジション 64 x 17 x 17mm」という名前で売られていた。
5個セット、送料、税込みで「179円」
もう一つが、4回路3接点のロータリスイッチ。
「SODIAL 4P3Tシングルデッキロータリスイッチバンドセレクタ 4ポール3ポジション ノブ付き 黒」。
送料、税込みで「139円」
・・安い。
ただ、中国からの船便ということで到着までに10日くらいかかったが、特に急ぐものでもないので全然問題なし。
あとは、100均のダイソーでケースになるものを買ってきたのだが・・ジャンクボックスで配線に使うケーブルを探してたら、ipodを買った時のケースが目についた。
大きさは、135mm(W)×70mm(D)×32mm(H)くらい。
透明の箱である。
よし、これを使おう。
工作
ipodのケースの蓋にマスキングテープを貼って、スピーカー端子、ロータリースイッチを取り付ける穴あけ位置をケガく。
ハイトゲージでケガキ線を入れるが、透明のケースにガリガリ傷がついても困るのでマスキングテープを貼った次第。
ケガいた後、念のため穴あけ位置をしっかりとマジックでマーキング。
穴あけ後、マスキングテープを剥がし、粘着物を取り除くため洗剤で洗った。
透明ケースに取り付けた後にハンダ付けしていくとフラックスが飛び散ってケースが汚れるので、ケース取り付け後のハンダ付けが簡単に終わるようにパーツの端子は事前にハンダメッキしておく。
ケースにターミナルとロータリースイッチを取り付け。
ターミナルはM3のネジとナット、ロータリースイッチは首の所にあるナットで締め付ける。
スピーカーの左右が分かるように透明のテプラで「L」「R」を表示。
右の横になってる端子がアンプ側。
上段がアンプ1、下段がアンプ2という感じ。
左の縦になっている端子がスピーカー側。
間のロータリースイッチの白いラインが向いている方がスピーカーに接続しているアンプという感じで作ろうかなと。
ミニプラグ切替器の製作」のページにある回路の未使用の部分にも配線した感じ。
ロータリースイッチは、「このロータリースイッチも軸の首のところある爪のある金具の位置をずらすことで、「カチッ、カチッ」と2個のポジションにするか、「カチッ、カチッ、カチッ」と3個のポジションにするか変更することができる。
2つのアンプを切り替えるので、「カチッ、カチッ」と2個のポジションでよいのだが、ここで問題が。
ロータリースイッチは、
- ショーティ
- ノンショーティ
の2つのタイプがある。
ショーティは切り替えるときに隣り合う端子同士がOFFになる瞬間がなく、一時的に2つの接点がショートするタイプ。
ノンショーティは切り替えるときに隣り合う端子同士がOFFになる瞬間があり、2つの接点は一時的にもショートしないタイプ。
通常は、どちらかを明記して売られていたり、製品の色などで識別できるようになってたり。
アキバのおじちゃん、おばちゃんは「それ、ノンショーティ」「それ、ショーティ」と教えてくれる。
で、今回のはHPにも記載がされていないし、届いた製品の袋、製品自体にも何ら表示がない。
ショーティの場合、2ポジションにしてロータリースイッチを回すとアンプ同士のスピーカー端子がショートすることからダメ。
ノンショーティのものを使わなくてはならない。
でも、今回は2つのアンプしか接続しないが、3ポジションで使えるロータリースイッチを買ってある。
つまり、3ポジションにして真ん中の位置をオフにすればアンプ同士はショートしない。
なので、今回はショーティ、ノンショーティどっちゃでも良かったので、確認はせずに購入。
念のため・・
「アンプ1」「アンプ2」「OFF」と切り替えてショートの勝負にでるような面白い配線をしてはいけません。
面白くなくても、「アンプ1」「OFF」「アンプ2」と切り替わるように。
一応、ハンダ、フラックスが飛び散らないようにティシュでカバーをしながらハンダ付け。
完成
ケースは上下ともに透明なもの。
アクセント代わりに「iPod touch」の紙は残しておいた。
ちなみに、上蓋と下部は買った時についていた透明のシールがまだくっついたので、それを使って止めといた。
スピーカーの配線をしてみたが、ケース、もうちょっとコンパクトにした方が良かったみたい。
ひとまず、5.1chアンプのウーファーの上に仮置きしてテスト。
無事、音は出て、切り替えもできました。と、言うほど大した工作ではないが。
余談ですが・・
これは枕元や鉄道模型の部屋に置く小さいスピーカーの切り替えなどを行うために作ったもの。
切り替え器内の配線は細いものなので、高音質を望む場面にはマッチしないと思う。
テストではそこそこ大きいスピーカーも鳴らしてみたけど。
もうちょっとまともな環境のスピーカーを鳴らすのであれば、アンプからスピーカーの間に入るこの切り替え器内の配線は少なくともスピーカーの配線と同じくらいの太さのものが必要かと。