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石膏でプラモデルの飾り台を作ってみた

プラモデルの飾り台


トールペイント用の木製の台をベースにしてシリコンゴムで型どり。
石膏を流し込んでプラモデル用の飾り台を作ってみた。


以前、プラモデルは書棚やアクリルケースの中に飾っていたが、新しいのを入れたり、掃除するために移動させようとすると、どうしても直接触ることになり、壊す機会が多かった。

最近では手芸店で見つけた木製の台・・トールペイント用のものらしい・・の上に置くようにしてみた。

ただ、500円クラスの150mm×105mmくらいのサイズのものだと、1/32スケールの車の模型でも普通車クラスを置くにはちょっと小さい。

同じく500円クラスの185mm×85mmくらいの楕円形のものだと、1/12スケールのバイクを置くには小さい。

1個500円くらいまでのものなら価格的には手ごろなのだが、一回り大きい台になると価格は1個1,000円くらいになってしまう。

マイクロエースの自動車のプラモデル「1/32 オーナーズクラブシリーズ」は定価ベースで1個600円、実売価格500円弱。

模型本体より飾り台の方が高額になる。

変質しかけて処分したいシリコンゴムとレジンがあったので、

  • 1/32スケールの自動車
  • 1/48スケール、1/35スケールのミリタリの小物類
  • 1/12スケールのバイク

などがのせられる飾り台を作ってみることにした。

原型づくり

ベース

手芸店のトールペイント用素材などがおいてあるコーナーで見つけたフレンチコーナープラークワイドサインプラークというものをベースにしてみた。

 

フレンチコーナープラークとワイドサインプラーク

(写真上)
:140mm×105mmの長方形の角を落としたフレンチコーナープラーク
:185mm×85mmの長方形というか楕円形のワイドサインプラーク

プラークとは「銘板」のことらしい。
サイン(署名)する銘板=本来は表札などに使用するものなのか?

どれくらいの大きさにしよう

すでに作ってある台をベースにどれくらいの大きさにするか検討してみた。

まずは長方形のフレンチコーナープラーク。

 

1/32スケールの自動車

(写真上) 140mm×105mmでは1/32のフォルクスワーゲンでも目いっぱい

もうちょっと大きい普通車クラスのものは、はみ出してしまう。

1/32の車や1/48のミリタリもののストックが増えてきたので、これをちょっと広げて基本的には車やミリタリ物の小物などを置くものとして作れそう。

長方形・楕円形のワイドサインプラークは形状からするとバイクなどの置き場に良さそう。

 

1/12スケールのバイク

(写真上) 大きさは185mm×85mmくらいの楕円形

1/12スケールのバイクがはみ出してしまう。

1/12スケールのバイクのストックも結構増えているので、飾り台は多くほしい。
こちらも、ちょっと広げる加工が必要みたい。

素材を切断

コーナーのRは再現したい・・
というか、コーナーのRやら段がない、ただの四角い台だと、ホームセンターで木材を買ってきて切るだけになって、飾り台というにはほど遠いものになる。
せめて、ちょっとはデザイン的な要素もないと・・
ということで、手芸店でサンプル用に買ってきた素材をそのままベース材料として切断。

 

素材を切断

(写真上) 隙間を埋めるのは手作業のつもりなので、切り方もテキトウ・・・

 

間隔を拡げる

(写真上) いろいろと隙間を変えてみて、実際に作るものの大きさを検討

これくらい広げたら1/32スケールの車は載りそうか。

あまり大きな台にすると型どり用のシリコンゴムが多量にいるし、ゴムの中央部はたわんで成形品もいびつなものになるだろうから、必要最低限の大きさにした。

同様にワイドサインプラークも切ってみる。

 

素材を切断

(写真上) ウ~ム・・
どうやったらこんなに曲がって切れるのだろうか・・
というくらい曲がってしまった(^^;

 

間隔を拡げる

(写真上) 試しに1/12スケールのバイクを置いてみる

こちらも型どりゴムの中央部がたわまないよう、極力最小限の大きさに。

とするとこれくらいの大きさか。

 

隙間を埋める

(写真上) ケミカルウッドの端材を隙間を埋めるように配置してみた

 

隙間を埋める

(写真上) 素材のカットが曲がり放題な上、隙間は端材を使って埋めたので、ひどい状態の大まかな形が完成

繋ぎ目にある段の部分をパテなどで整形していったのだが、へこんだ曲面などはヤスリでは仕上げにくく、どうもキチッとした形にならず、悪戦苦闘。

 

だめじゃ、一旦レジンに置換しよう

このままではどんどん歪な形になりそうなので、パテ盛りによる整形をいったん中断。

ここで、いったんゴム型をとってレジンで複製することにした。

そのレジンで複製した台を一回り小さく削っていく。
削るのはモデラ。
ということで、レジンで複製した台から削り出せる大きさの台をcadで製図。

アラッ?
レジンで複製したいびつな台をモデラにかけて、cadで作図した図面で切削。
・・最初からモデラでケミカルウッドを削ればもっと簡単にできたような気がする。
これまでに使った素材の台やらシリコンゴム、レジンは一体なんだったんだ・・

 

「レジン製」の原型の出来上がり

そんなアホなことをしながら「レジン製」の原型が仕上がった。

 

型どり

(写真上) 出来上がった「レジン製」の原型はこんな感じ

楕円形の方はモデラのMDX-20では削れない幅だったので、途中で左右をひっくり返して削った。
真ん中の3つの穴は左右をひっくり返した時の位置決めの穴。

型どり

出来上がった原型はシリコンゴムで型どりし、その型に石膏を流し込んで量産する。
本来は、レジンがそこそこ余っていたのでそれを使うつもりだったが、結構いろいろと使って残り少なくなってきたので石膏を使うことにした。

手元にあった型どり用のシリコンゴムは柔らかいもの。
これで全体を覆ってしまうと、中央部はたわんでしまうのは必至。
かと言って、たわまないほど分厚くするほどの量は残っていない。
・・最初から原型をモデラで作っていれば、無駄なレジン、シリコンの消費はなかった(^^;

ちなみに、これと並行してNゲージ用のコントローラ用のハンドルなども型どりしていたので、一気に在庫処分が進んでた。
古いシリコンゴムとレジンを処分するつもりで始めたのに、足りなくなって新しいものを買ってちゃ本末転倒。

 

石膏で複製

(写真上) ということで、シリコンゴムは出来上がりの上部となる面だけ型どりして、平らな机の上に置いて石膏を流し込む

出来上がったら、底部はやすって平らに仕上げる、ということにした。
シリコンゴムが柔らかいので、楕円形の方は回りを粘土でバックアップして作業中。

 

乾燥

乾燥

(写真上) 出来上がってきたものを乾燥中

石膏は1週間くらい乾燥させる必要があるようだ。
直射日光は良くないかもしれないと思ってはいたが・・
場所も取るのでベランダで乾かしていたら、ここ何日かいい天気で、直射日光あたりまくり・・
まぁ早く乾いていいか・・

完成

出来上がり

(写真上) 真ん中の白いのが今回作ったもの

大きさは170mm×110mm

1/48スケールの小さめのAFVなら置いても大丈夫なサイズ。

 

出来上がり

(写真上) 1/32スケールでも大きめの車は目いっぱいになるだろうが、フォルクスワーゲンクラスの大きさなら大丈夫

 

コーナー部

(写真上) これは、出来上がった石膏の台のコーナー部。

段の部分の幅など原型のレジンを削る都合上、縦の部分と横の部分で異なっていたりするけど、飾ってしまえば、台が主役じゃないのでいいかなと。

バリを綺麗にして、ちゃんと塗装してりゃあまり気がつかないんでねぇの?

 

出来上がり

(写真上) 楕円形の方は210mm×100mm

1/12スケールのバイクを置く最低限の大きさしかないけど、まぁ、こんなもんでしょう。

底面を綺麗にしたり、塗装をしたりという作業は残っているけど、それはプラモデルが出来上がる都度でもいいし、まとめてやっておいてもいいし、ボチボチ考えましょう。

で、気になるコストは?

廃棄処分寸前のシリコンゴムやレジンも使ったけど、コストはコスト。
さて、1つの台あたり、いくらかかったんでしょう。

  • 原型となるトールペイント用の台。
    1個500円 × 2 = 1,000円
  • シリコンゴム。
    1缶 3,000円
  • レジン
    1缶 2,800円・・・全部使ったわけじゃないけど。
  • 石膏
    1袋1.3kg 500円 × 7袋 = 3,500円。

支出の合計 10,300円

で、出来上がり個数は、長方形の物、楕円形のもの、それぞれ31個。石膏の使用量はほぼ同量。

出来上がり個数の合計 62個

と、いうことで1個当たりの単価は
166円

まぁ、62個もつくったから単価が安くなったんだけど、62個どこに並べるの!?

とはいえ、今ストックしているバイクの模型だけでも50以上。

ウ~ム、プラモデル作り始めたら置き場所難に直面か。

 

プラモデルの飾り台・・まとめて仕上げとこうという感じで仕上げ中。


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