蒸気機関車が動く仕組みをCGの図などによってその構造などを交えて整理しています。ここは、その7「動輪の位相」です。
蒸気機関車の仕組み(構造) – 4 – 合併テコ
心向き棒につながってくるのが合併テコです。
合併テコの一端は心向き棒、もう一端はクロスヘッドにつながれた結びリンクとつながっています。
この合併テコがシリンダへの蒸気の給気を制御するピストン弁を動かします。
上の図の赤い線で示した位置は、静止状態で逆転機を前進フルギヤにしたときの状態です。
心向き棒が加減リンクの弧に沿って動き、前方方向に移動し、合併テコを前傾させようとします。
この結果、ピストン弁も前方に移動します。
機関車が動き始めるとクロスヘッドも動き始め、同時に動輪の動きに連動して加減リンクの傾く角度も変わってくるため、合併テコは面白い軌跡を描きます。
合併テコとクロスヘッドをいろいろな角度からみた図は「こちら」にあります。
記事の続きは・・・「蒸気機関車の仕組み(構造) – 5 クロスヘッド、連結棒と動輪」
この前の記事は・・「蒸気機関車の仕組み(構造) – 3 加減リンク」