先日、鉄道模型レイアウト・プラモデル展示台用の音源を作ったが、手元にあった市販のMP3ボードの制御用のボードとくっつけたため、ちょっと大きくなったので、小さめのものを作ってみた。
プラモデルの飾り台・・まとめて仕上げとこう
シリコンゴムで型取りし、石膏で量産したプラモデルの飾り台。
(製作記事は「プラモデルの飾り台」のページ。)
何個か飾り台として使用しているが、模型を作る都度この台も色塗りするのは面倒ということで、幾つかまとめて仕上げてみた。
まとめて仕上げ
ベースはトールペイントなどに使われるような木製のものから型をとって作ったのだが、これは、よくチーク、マホガニーなどのような色の二スなどで仕上げられて、台として使われているのを見かける。
プラモデルのベースとしては、いろんな色があってもいいじゃないかと、シルバーやブラックで仕上げてみた。
そんでもって、実際に車のプラモデルなどを載せてみたが・・・
ちょっとミスマッチなものが多いと感じた。
やっぱ、チーク、マホガニーなどオーソドックスな色調で仕上げたものが良さそうだ。
ちなみにこれらはラッカー系のスプレーで仕上げた。
スプレー仕上げには下地が必要
石膏製の台の上面は固めるときにシリコンに接していたのでツルツル。下の面はヤスリで平らに仕上げたのでガサガサ。
ヤスリで仕上げた下面にスプレーを吹きかけるといくらでも浸み込んで、ほとんど色がつかない。
一方ツルツルの上面はある程度色はのるものの、場所によっては下面同様に浸み込んで色がつかない部分がある。
そこで、下地として木工用ボンドを水に溶かしたものを塗った上から塗装することにした。
これで、大きく浸み込むこともなくスプレーの色がのるようになった。
ただし、あまりボンドの水溶液を塗り重ねすぎると今度はそれ自体がペロンと剥がれることがあった。
ニス塗りにも下地が必要
ニスで仕上げるにしても、その色調は薄めの色から濃いめの色までまさに色とりどり。
最終的には好みだろうけど、下に敷くベースとしては濃いめの方が見た目にも安定感があっていいので濃いめのもので量産することにした。
ただ、濃いめの色調のニスでも、石膏自体に塗りつけると中々濃いめの色にはならなかった。
そこで、こちらも一旦下地としてボンドの水溶液を塗って、その上からラッカー系のスプレーで色付け。
今回はライト・カーキにしてみた。
下地が乾いたところでニスで色付け。
・・こんな感じで出来上がり。
ストロボで写真を撮ると色むらが筋のように見えるが、肉眼で見ると・・
ちゃんと筋が・・
いやいや、さほど目立たなく濃淡があるように見えてます。
やっぱ、色が均一に塗られた既製品という感じではなく、手作りっぽさがヒシヒシと伝わってくる感じ!?
ただ、木で作ったこんな台は下地の木目が透けて見えてるけど、石膏ベースのものは単調なので色むらがある方がアクセントにもなっていい仕上がりとは思えるが。
まぁ、見る人の感じ方次第ですわ。
それに、この台を単体で飾るのではなく、この上に模型を乗せるので、地肌の大半は見えないはず。
周辺が綺麗に仕上がっていれば良いのかも。
ジオラマ用のベースとして
ある程度の数ができたので、ミリタリーものを載せるのに少し変化があるベースがあればいいなと思い、土のような感じのものも作ってみようかなと思った。
ジオラマとして作るならそれなりの手法があるのだろうけど、簡易な台をちょっと量産してみたい。
試しにベースの上に土のように見えるものとして、ティーバッグを乾燥させたものを蒔いてみることにした。
使い終わった紅茶のティーバッグは食器棚のニオイ消しに良いとおかーちゃんがどこかで聞いてきたようで、結構いっぱい食器棚に置いてあった。
時間も経っており、カラカラに乾燥済。
ボンドの水溶液で貼りつけた。
本当は、最上部の面に回りは一律1cm程度の隙間をもって、その内側だけに土の部分を表現するのがよいのだろうが、今回は台枠ぎりぎりの大きさの車のプラモデルが幾つかあったので、ひとまずそれを置くために上面いっぱいに撒いてみた。
結構、目が粗い。
ちなみに、我が家の紅茶は現在リプトン。
日東だとどうなんだろう。これは冗談を抜きにして確認してみたくなる。
上に置く模型のスケールにもよるけど、この紅茶の葉だと1/35スケールのものでもちょっと粗く感じそう。
もう一つの問題は色。
暗すぎる。
スプレーで着色してみたが、一粒ずつ上面には色がつくが、下の方には色が回らない。
筆でプラモデル用の塗料・Mr.カラーをポンポンと置くようにしてみたが、ベースに塗ったニスの色が濃いため紅茶の葉に隙間があれば中々その色が隠せない。
横から見ると塗れてないところがいっぱいある。
また、Mr.カラーの溶剤は下地のニスを侵すので、時間をかけていつまでもポンポンとやっていると下地がシワになってくる。
じゃ、台にバラ撒く前に着色できないかと思ったが、濃い色の粒を薄く仕上げたいので隠蔽性の高いものが必要になる。
Mr.カラーなどは使えそうと思えるが、紅茶の葉を一旦何かの上にバラ撒いて塗料を塗ってもくっついてしまって、それを台の上にバラ撒けるほど細かい粒に戻すのは無理っぽい。
ということで、「ティーバッグを乾燥させたものを振り蒔く」というのは難問が多そう。
失敗作はどうしよう
石膏に塗る下地用のボンドの水溶液を大量に作ろうとすると、結構溶けない塊の部分がでてくる。
じゃ、最初にボンドの代わりにニスを塗ってスプレーを吹いたらどうか。
ニスを塗ったあと、水性のスプレーで試してみるつもりが・・
・・ラッカー系のスプレーを吹いたものだから、下地のニスがシワだらけ。
アチャ~
天と底の部分はヤスリで平らに補修できたが、サイドの部分にある段差やRの部分はどうしようもない。
そんな、こんなの失敗作も出てくる。
そんなとき、干乾びつつあるタミヤのターフの情景テクスチャーペイントがあるのを思い出した。
台を沼地にして1/35スケールのジープやら1/48スケールの装甲車のプラモデルを置こう。
って、U.S.ジープ・ウイリスMB (タミヤ 1/35)のプラモデルを買ってきた。
ウ~ム、なぜ先にプラモデルを買うのか・・考え方が根本的に間違ってる気もするが、買ってきたものはしょうがない(^^;
シワがよったサイドの部分も含めてざっと全体を紅茶の葉とテクスチャーペイントでコーティング。
結構汚らしい沼地のように見えなくもない・・か?
詳細な仕上げはプラモデルを置いてから作ることにした。
ドリップが終わったコーヒーはどうか?
ティーバッグの紅茶の葉の目が粗いのなら、コーヒーはどうか?
ドリップが終わったコーヒーを何日か乾かして紅茶と比べてみた。
右が紅茶の葉
コーヒーの方が色が濃く、目も粗かった。
ただし、コーヒーの方こそ豆の炒り方や挽き方で色と目の粗さはかなり変わるのかもしれない。
他の銘柄のコーヒーを買って・・・いや、ちょっと待て。
模型の台の上の土を表現するための材料に使用するためにいろんなコーヒーを試すんだったら、最初から模型用の材料を買えば良いんだ(^^;
忘れるとこだった・・
ただ、このコーヒー豆と紅茶の葉。
Nゲージのレイアウトを作るとき、目が粗すぎて道路などには使用できそうもないが、山の地肌に使用するにはいいかも知れない。
発砲スチロールの山に色を塗って木を植えるなら、ちょっと手間はかかるが発砲スチロールの上にばら撒くだけでも雰囲気は変わりそう。
捨てるものだからタダ、それに大量に用意できる。
高価な市販のものをちょこっと貼りつけるより、良さそうだ。
ボンドの水溶液に浸して絵具で色を付けなおし、そのまま筆で塗れば良さそうだし。
レイアウトを作るときに試してみよう。