京都府京都市下京区観喜寺町 梅小路蒸気機関車館(現・京都鉄道博物館)に保存されているD51形蒸気機関車(D511)の写真(撮影 1979年頃)
静態保存機関車 – D51形機関車 (D51 860)(2017年)
1936年(昭和11年)から日本の機関車1形式の両数最大の1,115両が製造された貨物用テンダー式蒸気機関車D51形。
2007年に一度見に行ったことのある広島県福山市・曙公園のD51。
現在はどのようになっているのか、もう一度見に行ってみた。
ホームの屋根を支える柱、屋根上はかなり錆が出てきていた。
その後塗り替えは行われていないようだ。
屋根の下側は錆が少ない。屋根って重要ということですな。
その屋根下で保存されている機関車は他の保存車両と違ってベタベタと塗料が塗り重ねられておらず、状態は良さそう。
ボイラー上部の蒸気溜のカバーが箱型になっていたり。
だが、屋根があるせいもあって、ボイラー上部は暗い。
今日は天気が良く、コントラストが強いので肉眼ではよく見えない。
また、機関車の右側にはホームが作られ、動輪の半分から下は見ることができない。
さらに、その外側には高さ2メートルくらいのフェンスが全周にわたってはりめぐらされている。
望遠レンズで見ると内部はかなりきれいなのではなかろうか。
こちら側は東側。
天気が良ければお昼ごろには機関車の向こうから日が当たり、逆光になってよく見えない。
「簡単には見せないぞ」ということか!?
レンズの径が大きすぎて網の目の中には入らない。
結局、写真撮りたいなら、ぐっと下がって・・フェンスの網がすけるくらいぐっと下がって。
近くじゃ、写真も撮らせないぞって感じか。
ボチボチ塗り替え時期か。
でも、ローカル線では実際に運用されているときでもこのくらいの錆ならよくあったし。
昨日は、府中市のC56と尾道市のD51を見てきた。
ともにちぃちゃい子供を連れたお母さんやおばあさんが来ていた。
一方、ここは工業地帯、工場群のなかにポツンとある公園。併設されている曙公園野球場は有料の施設らしい。
少し離れれば人家もあるようだが・・
特に機関車と触れ合うということを目的としているわけでもなさそうだし、鉄道の施設とも一切関係などもなさそう。
場所柄、夜間のいたずら防止も兼ねて高いフェンスなのだろうか?
一般公開されていない保存機関車もあるが、せっかく公開するのならもうちょっとフェンスを低くして機関車に近づけて設置し、機関車を見やすくするなどの配慮はできないのだろうか。
まあ、案内板には「福山蒸気機関車保存会」となってるところから見ても「保存」が主体らしい。
どうも、「市が借りて保存会が大切に保存するための施設で、見せるための施設じゃないから。でも、どうしても見たきゃ遠くからどうぞ。」という感じか・・
それとも、「貸与」されてるもんだから国鉄から返せと言われたら借りたときの状態で返さなきゃいけないから触らないで・・ということか?
フェンスの鍵をもってる「保存会」の私物みたい。
「保存会」じゃなくて、「展示委員会」だったら見やすく展示してくれただろうに!?
御殿場線・山北駅に保存されているD52形機関車 (D52 70)が保存状態が非常に良いのに触れることも可能な状態で展示され、案内板には「この場所に記念として置いて下さるとのことで安心しました。これからは皆様と一緒になつかしい思い出ばなしをいたしましょう。どうか皆様、お子様方も可愛がって下さい。」と書かれ、親しみやすくなっているのに比べ、このD51があまりに人を寄せつけまいとしているように感じたものだから・・つい、愚痴を。
広島県福山市曙町4丁目11 曙公園(曙公園野球場)
(2017年11月1日撮影)