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レジンの気泡抜き

手回し機器の遠心力で


レジンでいろんなものを作りたかった。

例えば、Nゲージ電機用コントローラマスコンやら1/24スケールくらいの鉄道模型。


具体的には、3Dプロッタ「MODELA」のMDX-20でケミカルウッドを削り、それをシリコンゴムで形どりし、レジンで成形。
 
ただ、1/24スケールの鉄道模型といっても、かなり細かく作り込みたいなぁと思ったら結構小さなパーツも出てくる。
とすると、やはり気泡による穴などの問題がある。

レジンで作ったパーツ類

(写真上) 実際に作ったものはこんな感じ

他にはこんなのも。

レジンで作った物

こちらは、単純な形でちょっと大きめなのでそのままでも気泡の入りは少なかった。

他にももっと細かい部品も作ったのだが・・
 
ただ、約2年くらい?かかって記録した写真等がほとんど無くなってしまった・・
間違って削除したらしいのだが、ハードディスクの削除データを復元するツールで我が家のPCをすべて探したが見つからなかった・・
画像の取り込みは何度も同じフォルダー名で、取り込みと削除を繰り返しているので見つからなかったようだ。
トホホ・・

なもんで、残っている写真で簡単に振り返ると。

 

研磨機の遠心力で

(写真上) レジンの気泡抜きでよく見かけるのが研磨機を使って遠心力で気泡を抜こうというもの

よく見かけるなら作ってみようと、マキタの電動研磨機買って作った。

調光器で回転数を制御できるようにしてみた。
10mmくらいの合板2枚でシリコンゴムの形を挟み込み、中央部分の穴からレジンを注入する。
レジンが飛び散るのでラップで研磨機を保護。
大きな漬物樽の中で使っていた。

 

レジンの飛散防止

(写真上) こんな感じで作業

念のため、周囲にはブルーシートを張っておいた。

この問題点。

  • 回転数を上げすぎると上下2分割で作ってあるシリコンゴムの間からレジンが飛び散って、肝心の成形用にレジンが不足することも
  • シリコンゴムの間からレジンが飛び散らないように合板の締め具合をきつくすると、シリコンゴムが圧迫されすぎて成形の形もつぶれる
  • 型の周りを柔らかめのシリコンゴム、その外側を固めのシリコンゴムで型どることで幾分改善されるが、型どりに倍の時間がかかる
  • 中央部にシリコンの注入口を設けるが、回転させる方向と注入口から部品までの経路がキチンと考えられていないと部品にまでレジンが流れこまないことも
  • シリコンゴムは回転時にバランスが取れないと研磨機がガタガタと動いて注入作業どころではない。なもんで、円形になるように作ると結構シリコンゴムを使うことになる。そのため、いくつかの部品がまとまってからと思うが、部品の厚みによっては無駄なシリコンを使うことになる

電動研磨機に比べて人力で振り回すことができるので、シリコンゴムが多少バランスがとれていなくても振り回せる。
(2つの台を振り回すことになるが、片側1つのみにしかシリコンゴムを置かない場合は、反対側は任意の死重になるものを。)

 

手回し機器の遠心力で

手回し機器の遠心力で

(写真上) ハンドルの下に大ギヤをつけ、チェーンで左端の小ギヤのついた丸棒を回転させる

ちなみにこの写真は後日取り直したもの。
軸などはかなり錆てきているなぁ。

 

手回し機器の遠心力で

(写真上) 丸棒の先にはシリコンゴムを置く台を2個

シリコンゴムにレジンを注入後、この台にセットしてハンドルを回す。

 

手回し機器の遠心力で

(写真上) ハンドルを回すと遠心力で台は開くようになっている

電動研磨機を使ったものに比べて回転数の調整は楽。
ただし、細部に流れ込まない場合、次のショットではもう少し回転を上げて・・と思っても手回しでは感覚でしか回転数は調整できない。
 

ただ、結論を言うと。

遠心力による方法では細かい部品を作る場合、思ったようには気泡は抜けない。
大きめの単純な形状なら多少効果はある、という感じか。
 
やはり、行きつくところ真空か。
ただ、これはまだ未検証。

 


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