分解掃除したキャブレターを組み上げも終えて3週間。やっと時間がとれたので、エンジンの火入れとキャブの同調じゃ~。
CB750 1回目のユーザ車検 (2005年3月14、15日)
3月13日 とりあえず、整備
昨年9月に外装の再塗装を思いついて始めたのは良いが、どうも色合いが気に入らなくて塗り直したり、冬場で塗料がうまく伸びなかったりしているうちに半年経過。
最後は間に合わなくなって結局手を抜いてしまった。
いよいよ車検前日となって、とりあえず整備を急ぐことにした。
チェーンの洗浄、車体の洗浄をして吹き上げ時に各部の緩みをチェック、給油と空気圧のチェック、ウインカー類の点灯状態の確認をして終了。
スロットルの戻りがちょっと悪いので調整。
その他は、ほぼ整備手帳の項目にあるチェックは網羅したつもり。後はエンジン始動しての異音等のチェックである。
塗り立てのガソリンタンクはそのままガソリンスタンドに行って5リットルほどガソリンを購入して一昼夜経過観察したが漏れやガソリン臭さもなく問題はないようだ。
ガソリンタンクを取り付けて半年ぶりのエンジン始動..スンナリとはいかず、セルを回すこと十数回。
なんとかかかりそうな気配はしてきたが、#3のマフラーが暖かくなっている他は冷たいまま。すでに15分程度は経過。
ここで、プラグを外してガスがきていることや火花が飛んでいることも確認できたのだが..このバイク、エンジンがかからないとプラグがすぐにかぶってしまう。
なのに、#2、#3シリンダのプラグが外しにくいのなんの。
プラグを外して掃除してはセルを数回回す、この繰り返しですでに2時間が経過した。
#3のマフラーはかなり暖かくなってきたが、他は一向に着火する気配がない。
キャブ内のガソリンは抜いていたのだが、さすがに半年のブランクは大きいようだ。
キャブをバラしてみるしか思いつかない。ガソリンタンクを降ろし、シートに跨って思案にふける。
午後2時を過ぎており、今回は車検は断念、時間をかけて整備して車検を取り直そう・・
ふと、足下のキックペダルに目がいった。
高校生の頃読んだ雑誌には、「ナナハンのエンジンでケッチンを喰らったら足が折れる」というような記事が書いてあった記憶がある。
しかしながら、実際に購入してキックを踏んでみたが、結構軽くて始動性も良いので拍子抜けした。
なんとなくキックペダルを出してカク、カク、カクと踏み込んでみる。勢いよくキックするにはタンデムステップが若干邪魔になる。
タンデムステップをさけるように軽くキック一発、続いて、おりゃ~と勢いよく2発目のキック..
あら??、エンジンかかっちゃった
日頃ちょこちょこ乗ってこまめに整備するのが一番ですなと思いつつ、近所を一回りして調子をみたが、まずまず。
3月14日 車検当日
いよいよ車検当日。色を塗り替えたサイドカバーをつけて、出発準備。
やはりエンジンの始動には手間取ったがなんとか準備が整う。
いざ、バイクに乗り込もうとするとき右側のサイドカバーが割れているのに気がついた (T_T)
半年かけてリペイントしたのに..取り付けてわずか10分で破損 ヒェ~
でも、出発しなくちゃならん。持ち物、手続きは前回同様。
申請用紙類 重量税 継続検査費用 |
¥30 ¥5,000 ¥1,400 |
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自賠責 | ¥19,620 | 事前に加入 ¥1,180値上がり |
合計 | ¥26,050 |
事務処理も問題なく終わり、いよいよラインの手前に並ぶ。
ヘッドライトのハイ、ロービームの切り替え、ウインカー、リアのウインカー、前ブレーキストップランプ、後ブレーキストップランプをチェックしてもらい検査ラインに入る。
40km/hでのスピードメーターチェックOK。
前ブレーキのテストでは掲示板を見ているうちに「×」が表示された。前回と表示文言が変わったみたい。ブレーキをどのタイミングで踏むのかわからなかったわい。
再度やり直してもらってOK。
次は後輪をローラーの上に載せてブレーキのテスト。これも問題なくOK。
最後は少し前進してヘッドライトの検査。
測定器が左からスライドしてきて車体の前方にセットされる。
ライトをハイビームにしてちょっとエンジンの回転をあげて様子を見る。
しばらくすると掲示板に「×」が表示された。アラ~
検査官曰く「ハイビームになってる?」
ハイ、ローを切り替えて見たがハイビームのはず...
もう一度測定してもらったが、「光量が1/3くらいしかないよ」との事。
暗いとは思っていたが1/3とは..
わずか4~50分でやむなく退場。
ひとまず煙草に火をつけて途方に暮れる。
CB750のヘッドライトはシールドビーム。明るいバルブに取り替えるということもできない。
近所のホンダに寄って聞いてみる。
- ヘッドライトを交換してみる
- 最近のバイクのヘッドライトで流用できるものを探す
- CIBIE等の社外品で合うものを探す
といったところがあるが、車検切れまで1週間しかないため難しそうである。
家に帰って、このバイクを購入した旧車専門店に電話で聞いてみる。
- ヘッドライトを交換してみる
- CB750やCB400はハーネス部の抵抗が大きいからヘッドライトはスイッチを新設し、バッテリーから直結
ヘッドライトの回路をバッテリーから直にとるというキットも売られており、モトメンテナンス誌でも
CB750を題材に記事になっていた。
旧車専門店の話しでは、このキットを買うより安いということから自作がおすすめのようである。
必ず明るくなるという保証はないから..
私のバイクの場合、旧車によく見られるようなヘッドライト自体の黄ばみはないことから、ライトの交換での効果はちょっと疑問。
回路を切って直結スイッチをつけるのが一番安価であるが、初めてのことであることや時間的に余裕がないことから躊躇。
以前からヘッドライトは暗いと思っていたことから雑誌で紹介された回路を直結するキットには興味があり、近くのバイク用品店にもおいてあることは調べていたため、早速バイク用品店にでかけた。
ヘッドライトをあけてコネクタを取り替え、バッテリーと接続するだけの簡単なものであるが、車検では光軸の検査が残っている。
¥3,675の工賃は高い気がするが、最後に光軸のチェックもやってもらえるということなので取り替えを依頼。
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できあがりを見たところ確かに明るくなっている。しかし、車検に通るくらい明るくなったのかなぁ..
急いで車検場に戻らなくちゃ。
再検査に向けて車検場に引き返すが、渋滞にはまってしまう。
そんな中、なんだかエンジンの回転が落ちてくる。・・アクセルをひねると車体がずるずると前に行く。
そのうち「ずるずる前に行く」が「ずんずん前に行く」ようになったため広い場所に待避。
クラッチが切れなくなったようだ、が、今日は背中のリュックに工具があれこれ入っている。
ロックナットを締め直して出発するが、数分で再びクラッチが切れなくなる。
ロックナット用のネジ山が痛んできているようでうまく締め付けられないのが原因のようだ。
ワッシャーを外してその厚みがなくなると締め付けられそうなので、ワッシャーを外してロック。
再出発。今回は大丈夫みたいだけど20分のロス。
その後も渋滞は続き、検査場に着いたら16時5分。検査ラインのシャッターが降りていた。
半開きのシャッターの前では検査官が集まって終業のミーティングらしきものをやっている。 (T_T)
ウ~ム、さすがお役所。
当日中の再検査は何度受けても検査料はかからないが、翌日以降だと再度検査料が必要になる。
トボトボと帰路につくが、エンジンの音も心なしか湿っている。
さて、どうしたものか..と考えたが、せっかくキットも買ったのだから再度検査料がかかるが、明日もう一回受けてみよう。
3月15日 ヘッドライト再検査
窓口で昨日の用紙に再検査のハンコを押してもらい検査料の印紙を貼って再検査。
継続検査費用 | ¥1,400 | 当日内なら何度でも再検査できるが、翌日以降だと¥1,400 |
合計 | ¥1,400 |
再検査は不合格項目だけなので、ヘッドライト再検査のボタンを押してラインに入る。
検査官が来て再検査の始まりである。
緊張の一瞬であるが、電光掲示板には無念にも「×」の表示。
_l ̄l○ ガクッ
しかし、どうやら光量はOKで、光軸の問題のようである。
ヨッシャ~と不合格ながら思わず喜んでしまった。
結果は10m先で2cmほど高いようである。
10m先で2cm..これはライダーの体重が重くリヤが沈んでいるということを意味しているのか!?
サスの前後の動きがシブイと簡単に変わりそう。
シートに深く座った場合とちょっと足をつけて腰を浮かした状態でもヘッドライトの位置が変わるのがわかるしなぁ..
ダイエットは間に合わないので、ヘッドライトの位置を下げることにした。
構内の整備は禁止という注意書きがあったが、工具を出すまでもない。
ヘッドライトをグイッと押して再度ラインに並ぶ。
ついでに、シートの上で2~3回ユッサ、ユッサと体を動かしてサスの動きを滑らかに?しておいた。
検査官は「もう来たの?」と言いつつ笑って許してくれた。アリガト
再検査の結果、晴れて合格。
車検証とシール交付が終わるまで本日の所要時間わずか30分。
これで2年間公道を走る権利がとれた。
1日目 | ¥26,050 |
部品、工賃 | ¥11,865 |
2日目 | ¥1,400 |
合計 | ¥39,315 |