日曜日に注文したブロンコのタイヤであるが、メーカでも在庫切れらしい。
クラッチレリーズのシール交換(XJR1300)

クラッチレバーがスカスカになり、クラッチが切れなくなった。
「XJR1300整備メモ …覚えてるのだけ」によると、クラッチのマスターシリンダーのフルードの減りに気が付いたのが2年ちょっと前。
当時の走行距離が約31,000km。
その後、クラッチレバーがスカスカになったことがあり、マスターシリンダーを見るとフルードがなくなって空の状態だった。
一旦、フルードを入れて様子を見ていたが、駐車している場所の地面には多少の汚れはあったが、さほど液漏れをしている・・という気配はなかった。
が、先日バイクに乗ろうとしたら、再びフルードがなくなってクラッチレバーがスカスカ状態に。
・・出かける前で良かった。
外出先でクラッチが切れなくなったら走れなくなるところだった。
ホース類を見てもフルードの漏れはなさそう。
ならば、クラッチレリーズのシールか?
よし、シールを交換してみよう。
クラッチレリーズのシール交換
(写真上) XJR1300のクラッチレリーズの場所。
クラッチレリーズのカバーは3本のネジで止められている。
(写真上) 外してみると・・
お~、汚れてますなぁ。
(写真上) ゴム製のダストカバーをちょっとめくってみると、その下にもすごい汚れが。
このダストカバー、もう長い間職務を放棄していたみたいですな。
(写真上) クラッチレリーズ下のフレーム。
写真では見づらいが、内側の塗装が剥がれている。
ブレーキフルードは塗装を侵すと言われているが、クラッチレリーズから漏れたフルードがここに垂れたんでしょうなぁ。
それに、クラッチレリーズのピストンに圧力がかかるのは当然クラッチを握った時。
つまり、停車中は圧力がかからないのでさほどフルードも漏れず、駐車している場所には漏れた跡が見当たらない。
走行中にシフトするためにクラッチを握るとジワーと染み出して、ポタッと道路に垂らしながら走っていたんでしょうなぁ。
(写真上) あまりに汚れがひどかったので、ピストンを抜く前に一旦清掃。
錆が出たりして傷んでいる感じ。
(写真上) ピストンを抜いたところ。
シールにはシワが寄っていた。
(写真上) シリンダ側にも錆が。
また、シールのシワと同じような縞模様もあった。
(写真上) 2000番の耐水ペーパーと金属磨き・ピカールでシリンダ内面を清掃。
(写真上) 同様に、ピストンも清掃。
(写真上) 一方、エンジン側のプッシュロッドを引き出してみると・・
お~、すごい汚れじゃ。
油汚れが固くなってこびりついた。
(写真上) こちらも清掃。
プッシュロッドの穴の周辺はゴミが内部に入っても困るのでプッシュロッドを差し込んだ状態でパーツクリーナーを布につけて清掃。
・・パーツクリーナーを勢いよく吹き込まないように注意したが。
(写真上) 周りも清掃。
写真を後で見て気が付いた。
シフトのシャフトがある部分、もっときれいになりそうだけど・・
自分でできない部分のメンテナンスをバイク屋さんに任せるしかないが、自分でメンテナンスするメリットとしてはついでにいろんな場所を自分が満足できるまで掃除できるということもある。
(写真上) 今回買ったのは「ヤマハ純正 プッシュレバーシールキット 26H-W0098-00」
YAMAHAのバイク屋さんまで注文・入金時と受取時に2回の行く必要があるが、まぁ時間とガソリン代節約のため今回は通販で。
送料込みで¥1,307 本体は¥850くらいか。
(写真上) 右がダストカバー。
本来はこんな感じなんですな。
今ついているのがいかに変形していたか。
(写真上) ゴム部品の摺動箇所にはシリコングリスを。
(写真上) 2つのシールを取り付けたところ。
(写真上) ピストンの頭のへこみの部分にクラッチのプッシュロッドが入るようになる。
ここには元々グリスが塗ってあった。
金属同士がかなりの力で押すのであろうからモリブデングリスを入れといた。
(写真上) ピストンをシリンダに差し込む。
後ははみ出たグリスを拭き取ってエンジンにくっつけ、エア抜きして完了。
最近、クラッチを握ると柔らかいなぁと思っていたのだが、反発力が出て固めのカチッと感もでた。
手元の感触だけでもしっかりとクラッチが切れるようになった感じ。
・・実際のクラッチの切れはさほど変わらないのかもしれないが(^^;
この時の走行距離: 33,159km