キャブの同調はとれたが、油面の狂いからかガソリンが流れ出る。キャブを外して再度油面調整。
XJR400のイグナイターの修理

パソコン内の整理をしてたら2020年5月に知人のXJR400のイグナイターを修理した時の写真が出てきた。
まだそのXJR400は快調に現役生活を送っている。
再びの修理依頼に備えて備忘録として残しておこう。
=2020年4月末=
知人のXJR400、マニホールドの交換やらキャブの同調の取り直し で快調・・だったのはわずか半月。
エンジン始動後数分で止まるようになったらしい。
また修理か!?
事象
エンジンは難なく始動、そのまま出かけたが数分後、1kmも走らないうちに止まったらしい。
ガソリンはあり、燃料コックも正しい向きになってる、セルは回るが・・ということでSOS。
現地に行って確認したが、特に問題はなさそう。
このXJR400、これまでもいろんなトラブルが多発し、しょっちゅう押しガケしてきた。
今回も押しガケでかかるのでは?と思ったが今回はかからない。
まぁ、「1kmくらいなんで頑張って押して帰ってチョ」ということに。
しばらくして試しにエンジンをかけてみたら・・ 「アラ!?かかるじゃない」 ということで、「ちょっとこの辺りをグルッと走ってみ」てことに。
数分もしないうちに「止まりました」という電話が。
どうやら、エンジンをかけて数分すると止まるみたい。
その後しばらくすると何事もなかったようにエンジンはかかる。
イグナイターか?
イグナイターに問題があると、
- エンジンがかからなくなる
- エンジンはかかってもすぐに止まる
- 回転を上げると止まってしまう
等々の様々な症状があるようだ。 ・・
様々な症状ってのは嫌だねぇ。
切り分け
エンジンをかけて数分後にはかならず止まることが確認できた。
で、数分後には問題なく始動できる。
ガソリン?
この時点で怪しいのはガソリンか?
タンクからのガソリンの流出がスムースでなくちょろちょろとしか流れ出ていない。
キャブのフロートチャンバー内のガソリンを使い切ったらエンジンが止まり、数分待つとちょろちょろと流れ出たガソリンがフロートチャンバーにたまり、またエンジンが始動できる・・とか。
で、エンジンが止まった直後にフロートチャンバー下のガソリンを抜く穴のネジを緩めてみた。
・・ガソリンがかなり出てきた。
そもそも、負圧式のコックなんだから、エンジンが止まっているときにちょろちょろとガソリンタンクから流れてフロートチャンバーに貯まるのならガソリンコックが壊れているってことなのだけど。
ということで、今回の件に関してはガソリンコックが変な挙動をしているのではなさそうと思われる。
また、半月前にはマニホールドの交換をしたが、その前は回転のスローが安定せず、キャブをすべてバラしてクリーニングもしている。
イグナイター?
ガソリン系に問題が無いのでは?となると、電気系。
このバイク、点火コイルが断線し、ヤフオクで入手したものにも交換している。
以前のオーナーがヤンチャな人らしくかなりテキトーにいじっていたバイク。
アタイがかなりの手間暇をかけてノーマルに戻してきていたのであった・・で、結構隅々まで見ている。
車齢26年、ボチボチ電気系統のパーツにもガタが出てもおかしくない。
(ps: その後、レギュレータ/レクチファイヤーの不具合でバッテリー破裂して双方交換、タコメーターが動かなくなって交換、燃料計が壊れたが・・放置、まだまだあって、その都度直してきたが、はっきり言って・・ボロボロ)
(写真上) よし、ここはイグナイターに絞ってみよう。
(写真上) で、知人がその友人が部品どりとしてストックしているイグナイターがあるというので、借りてきてもらった。
結果、エンジンは始動すらしなかった。
ガク_| ̄|○
ヤフオクに出品されているのもこんなんがあるかも。
ということで、切り分けはできそうもないし、ヤフオクも怪しそうなので、「もう、イグナイターが悪い」と決めつけて純正品を求めてYSPのショップに。
が、すでに部品はでなかった。
ガク_| ̄|○
イグナイター修理
(写真上) イグナイターはXJR400でも前期と後期では互換性がなかったはず。
その中でも何度かパーツ番号が変わっているので何かしら変更がなされている模様。
当時調べたこと・・忘れた(^^;
備忘録になっていない・・
ちなみに、今回のバイクはXJR400最初期。
(写真上) 基板はケース内に接着されており、すんなりとは引き出せないらしいことは知っていた。
やはり、これも引き出せなかった。
そこで、隅っこに穴をあけてドライバーを差し込んでコネッてみようと思ったが・・でてこなかった。
(写真上) 止む無く切開。
基板の後方を開いてドライバで押しだそう。
(写真上) 1センチ程度開いてみたが、ビクともしない。
(写真上) エエイ、全面切開じゃ~
コンデンサの周りは振動による足の切断を防止するためのもの?が塗られてた。
(写真上) それでも基盤は引き出せない。
ウ~ム、裏面も切開じゃ。
(写真上) コンデンサが5個。
コンデンサの下にあった白いものを除去。
特に膨らんでいるものは見当たらず。
(写真上) 裏面に半田ごてを当ててコンデンサを引き抜いた。
市販品についている基盤の半田、結構高温でないと溶けない。
これもやっとこさでコンデンサが引き抜けた。
(写真上) 右の水色のが元々ついてたコンデンサ。
その下の黒いのが購入した新品のコンデンサ。
肝心のコンデンサの容量・・忘れた(^^;
何かの資料か、HP、取り外したコンデンサの表記を見て容量を判断したのだが、わからなくなった。
ウ~ム、備忘録書いててモヤモヤが増してきた。書かなきゃよかったか?
(写真上) コンデンサ取り換え完了。
根本はゴム系の接着剤を流して振動による折れ防止?をしておいた。
ゴム系の接着剤じゃダメッと言われても、元々もう壊れてるヤツだし。
火吹かなきゃいいや。
(写真上) ひとまずバイクに取り付けてエンジンをかけたみた。
とりあえずは問題なく始動。
で、ちゃんと元通り切開した部分を戻し、ゴム系の接着剤で隙間を埋めて水の侵入を防止しておいた。
その後、本格的な試運転。
数分で止まることもなく快調!
良かった良かった。
=2023年現在=
別のリレーユニットも壊れて修理したが、こちらも問題なく動いてる。