スズキの125ccクラスに1974年ラインナップされたバイク。 当時の新商品ニュースには「・ラムエアーシステムの2気筒アルミシリンダー2サイクルエンジン ・理想の潤滑、スズキCCIS ・リターン式5段ミッション 等を装備した高性能車です。」とある。
GT125 2型と4型の差異
手元にあるスズキ GT125の2型(我が家での3号機)と4型(我が家での2号機)。
高校生の時に買ったGT125は2型、次に買った息子用のGT125は4型、(現時点で..!?)最後に部品どり用に買ったGT125は2型。
CB750にしてもK0~K6までで細部に違いは多々あるように、GT125でも細部に違いが見られる。
1975年に発売され30年も経った現在では完全にノーマルの姿を保つのは困難である。
部品の供給についてはホンダとスズキのパーツ供給に対する考え方なども影響はあるだろう。
また、CB750のように大量に販売されたメジャーな人気のバイクとマイナーで人気度の少ないバイクでは当然アフターマーケットの市場構成も違うだろうし。
いずれにしても、レストアする時のために外見上の違いをパーツリストなども見ながら整理しておくことにした。
奥:2型
サイドカバーの色とタンクのストライプ
サイドカバーはタンクと同色。
GT125 4型のサイドカバーとタンクのストライプ。
サイドカバーは黒。
上の写真が2型、下の写真が4型である。
ちらっと見て一番わかる違いは、サイドカバーの色。
2型はタンクと同色だが、4型はタンクの色にかかわらず黒色となっている。 ..ただし、カバーを取り替えたり、色を塗り直したら違いはわからない。
タンクのストライプテープの形状とカラーのラインナップ これは、マイナーチェンジ時のお約束。
というか、イヤーモデル制をとる北米などでは何かしら変更する必要があり、これも影響しているのだろうが。
カラーリングについては当時の他のバイクも含め、ブルー、シルバーは定番のようだ。
GT125にも用意されていた。グラフィックパターン については「塗色/グラフィックパターン」のページにまとめてみた。
タンクの「SUZUKI」のエムブレムは、4型ではネジ止めになっている。よ~く見ると「SUZUKI」の書体も異なっている。
また、タンク後方をフレームに固定する方法は2型ではゴムのベルトであるのに対して4型ではねじ止めとなっている。
「 GT125 補修部品の収集」で集めたが、1型のサイドカバーのエンブレムは立体のものであるが、2型以降はステッカーになっている。
テールランプの形状
丸型。
四角型。
テールランプの形状は1~2型は丸型。4型では四角い形に。3型は?
高校生の頃乗っていた2型のバイクのリヤにはオプションでキャリアをつけていた。
キャリアはパーツリストにも掲載されている純正品があった。(現在は絶版となっている。)
かばんをくくりつけるには便利だった。
でも、通学にバイクを使用するのはいけなかった。 悪いことをしたと反省..したか、しなかったかは不明!?
いや、そもそもバイクは学校に届け出て許可が出たら90ccまで。125ccのバイクを無許可で買うこと自体校則違反だった。
ウインカーの形状
交換されているみたい。
レンズは2型のでしょうが、このボディは違っている。
GT125 4型のウインカー。
あら?4型のウインカー、やたら空を仰いでる..直さなくちゃ
ウインカーボディは1~3型は半球状で、レンズも結構でっぱっている。
4型のボディはウインカー後方が凸型になっており、レンズも平べったい。
今回購入した2型はボディは4型と同じ形状のものだった。残念。
フロントウインカーステーの形状
海外のサイトで新品を発見しストックした。
( GT125 補修部品の収集)
GT125 4型のウインカーステー。
2型では、フロントフォークを覆う形のメッキパーツであるが、4型ではフォークの上端と下端で支持するものとなっている。
今回購入の2型は4型と同じ形状のものであった。 残念..なので購入した。
リヤショックのカバーの有無、シート、シートロックの形状
GT125 2型のリヤショック。
ショックの上端にカバーがある。
シートに欠きとりがあり、シートロックがある。
GT125 4型のリヤショック。
ショックの上端にカバーはない。
シートロックはリヤサスの前方に移動し、シートに欠きとりはない。
2型ではショック上部にカバーがあるが、4型ではなくなっている。
3型からカバーなしに変更されているようだ。
ショックのスプリングは細いのでカバーがないと貧弱な感じもする。
今回購入の2型は若干メッキに傷みが出てきている。 黒っぽく写っているのは空気圧のコーションラベル。4型はチェーンケースに貼られていた。
また、ショック上端の後方に写っているのがフレームに貼り付けられた型番を表示するラベル。
「GT125-2」、「GT125-4」と印刷されている。
2型のシートではシートロック部がわずかではあるが、半円形に削られてモールも二分割されている。
対して4型ではシートロック部がリヤサス前方に移動され、且つシートの下に位置するようになっているのでモールは一本である ということで、シートの下端の形状が異なっている。
ガソリンタンクの固定方法
GT125 2型のガソリンタンク後部は、平板状のゴムの両端にロの字型の金具がついているパーツで固定する。
と、いうことでガソリンタンクに互換性はない。
先に述べたシートロックの位置なども異なっており、2型と4型のフレームについては互換性がない。
ハンドルグリップのパターン
GT125 2型のハンドルグリップ。
GT125 4型のハンドルグリップ。
パーツリストによると、グリップのパターンは3型から変更されているようだ。
エンジン回りでは・・
細かい部分を言えば4型ではギヤシフトレバーのカバー部にグリス注入用のニップルがついていたりする。
フレーム番号
違いではないが、ついでに..記すと。
GT125 | 10001~ | |
GT125-2 | 28157~ | |
GT125-3 | 41794~ | |
GT125-4 | 60799~ |
他にも、エンジンのマウントプレートと取り付けボルトの数、チェーンカバーの取り付け方法などかなり多岐にわたって変更されているようではある。
..パーツリストを見る限り3型から4型になった時に細部にかなり差が出てきたようだ。
ちなみに、1型のサイドカバーの「GT125」のエムブレムは立体型であったが、2型以降はステッカー(シール)に変更されている。
..1型後期でフィルムに替わった様子?
私の好みは2型のタンクストライプの形状とブルーのカラーリング、タンクと同色のサイドカバー、半球状のウインカーボディーとレンズ...つまり、2型の全てが好きということになろうか。
やはり、最初に買ったバイクという思い入れがあるからだろう。