木製帆船ラ・シレンの組み立て。まずはキールにフレームを接着。
木製帆船【ラ・シレン】の組み立て(2) デッキ(下)

木製帆船ラ・シレンの組み立て。
今回は、2層あるデッキのうちの下側の組み立て。
(写真上) デッキ(下) と デッキ(上)のベースとなる板を仮置きしてみる。
この板の上に細長い板を張ってデッキを仕上げるみたい。
このデッキ、船の前後方向に中央が凸に、且つ、船の左右方向にも中央が凸になるようなカーブを描いている。
デッキのベースとなる板をキールを押し付けるようにしてカーブを作って接着するため、固まるまでは釘で固定しておく必要がある。
そのため・・
キールにベース板を仮置き。
釘はキールの中心に打たなければならないので、ひとまずキールの中心の線を鉛筆でケガいておき、ついで、板が割れないように釘を打つために、ベース板に細いドリルで下穴をあけた。
キールにボンドを塗布しておき、釘打ち開始。
(写真上) 釘はベース板が、カーブを描いているキールに密着するようにちょっと多めかな?と思いつつ打っていった。
ベース板接着後に釘は抜き取るので、釘が効いたかな?というところまで打ち込んで、最後までは打ち込んでいない。
(写真上) 仮止めが終わった状態。
キールとベース板が大きく離れず、密着していることを確認。
(写真上) 反対側から眺めたり・・
(写真上) 下から眺めたり・・
大丈夫そうなので、はみ出したボンドをふき取って乾くまで待ち、固定出来たら釘を抜く。
(写真上) 図面、説明書によるとこの上に番号20の細い板を張っていくようだ。
(写真上) 番号20の板ってどれよ?
パーツリストには何か国語かで説明が書かれている。
20 Lower deck planking
tanganika borad 6×4mm LS245
どうやら、6×4mm LS245という板を探さなくちゃならないみたい。
(写真上) 素材はこんなにある。
同じものはゴムで止められているようだが、番号は書かれていない。
一旦作業は中止。
並行で組み立てているカティーサークの方を見てみると、こちらは結構パーツがわかりやすく整理され、番号もふられている。
個々にビニール袋に入っていたりして過剰包装的なイメージはあるが、ストレスなく作業できそう。
(写真上) カティサークのパーツ。
しょうがないので、板や丸棒に番号をふる作業を行うことにした。
説明書を見ながら、どこで使うどういう品番のものか、幅何ミリ、厚み何ミリでどれくらいの長さのものかの一覧表を作った。
その一覧とパーツを見比べながら番号を振っていった。
ここで間違っていたらとんでもない事になるが、まぁ、前に進もう。
デッキに張る板は、6×4mmの板を長さ60mmにカットして張るみたい。
長さが不ぞろいになると見た目が悪くなるので、治具を作って同じ長さにカットするのがセオリーみたい。
(写真上) その辺に転がっていたアルミ板とアングルを接着剤でくっつけた治具。
(写真上) 裏側には6×4mmの板がはまるようにスリットを作っておいた。
(写真上) 再度裏返して。
板材を右側から突き当りまで押し込むと、右端のアルミの端がちょうど60mm。
(写真上) アルミの治具の端を押さえつけて、別たちというたちナイフでカット。
別たちの刃は片側がまっすぐ、反対の側がすこし傾斜がついているのでまっすぐな方をアルミ治具に押し付けてカット。
カットした板の側面は鉛筆で黒く塗っておくと、防水用のタールの表現となるようだ。
(写真上) デッキの中央から張り付けていく。
次は、 張り付けた板の表面を平らにする作業。
(写真上) スクレーパー(オレンジ色)、別たち(黄色)の刃を寝かせてこそいでみた。
が、どうもイマイチ。
(写真上) 大きなカッターを寝かせて、刃の先端?(写真の赤丸の部分)でこそぐと結構削れて、かなり作業効率がアップした。
(写真上) 一応、作業完了。
アップでシゲシゲと見るとアラもあるけど。
(写真上) 下側デッキは出来上がった。
この上には上の方の写真にあるように、上側デッキがくる。
そこの開口部は130mm×60mm。
つまり、その開口部から見えないところが大半を占める下側デッキなのであった。
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