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335円アンプ 音声左右逆疑惑

TDA7297アンプ


アマゾンで買った335円の完成品のアンプ


TDA7297アンプセット

(写真上) ジャンク屋さんでサテライトスピーカーを見つけたので、基板むき出しのアンプを100均のダイソーでブックエンドを買ってアンプの台座代わりにしてセットアップし、ベッドサイドに置いてみた

2~3日使ってみたが、そこそこ良い音が出せる。
・・が、機関車の走行音などを流して見ると少し違和感が。

試しにステレオの左右や位相が正しいか確認する音を流して見ると・・
アラ?
左右違ってないかい?

入力となるブルートゥースのレシーバーはこれまでも使っていたもので、左右が逆転しているようなことはなかった。

レシーバーとアンプをつなぐ3.5mmミニプラグのオス-オスは使わなくなったイヤホンのミニプラグ2個をつないだ自作品。
間違ったか?と思いテスターで調べてみたが、問題はなさそう。

 

ということは、

TDA72973アンプ

335円アンプの音声左右逆疑惑が浮上

TDA72973アンプ

(写真上) 基板には3.5mmミニプラグジャックと並んで2連の可変抵抗が取り付けられている

 

TDA72973アンプ基板

(写真上) 基盤の裏側はこんな感じになっている

この写真では上方に可変ボリーム、上方右側にミニプラグジャックが見える。

TDA72973アンプ基板とミニプラグ

(写真上) ミニプラグをジャックに差し込んで、基盤裏面との導通をテスターで確認してみると・・

基板の淵の方が「右」音声、基盤の内側よりが「左」音声となっていた。
これは、そのまま2連の可変抵抗につながっている。

 

TDA72973アンプ基板

(写真上) 基盤のパターンを辿っていくと、

・緑のラインで示した「右」音声はTDA72973の4番ピンに、
・オレンジのラインで示した「左」音声はTDA72973の12番ピン

接続されている。

 

TDA72973

(写真上) 基板の上から見ると4番ピンは写真では左側のスピーカーターミナル、12番ピンは右側のスピーカーターミナルの側に位置している

つまり、この写真では4番ピンの「右」音声は左側のスピーカーターミナル、12番ピンの「左」音声は右側のスピーカーターミナルに近い方に位置していることになる。

 

TDA72973回路図

(写真上) TDA72973の回路図を見ると・・

4番ピンの入力(IN1)は1番、2番ピンに接続されたスピーカーを鳴らす。
12番ピンの入力(IN2)は14番、15番ピンに接続されたスピーカーを鳴らす。

となっている。

 

TDA72973ピン配列

(写真上) TDA72973のピンの配列は向かって、

右側が1番ピン、
左側が15番ピン

となっている。

 

TDA72973ピン配列

(写真上) 念のため、TDA72973が取り付けられている基板を見てみる

回路図では5,10,11番ピンが未使用N.C.となっている。
基盤はこの部分がどこにも接続されていない。
このことからこの写真では左側が1番、右側が15番となっているという解釈は間違いなさそう。

 

TDA72973アンプ

(写真上) 基板上から見るとTDA72973の1番ピン側の基盤のスピーカーターミナルには「左音声」と印字されている。

一方、15番ピン側の基盤のスピーカーターミナルには「右音声」と印字されている。

 

左右逆疑惑・・やっぱ逆じゃん

上方の写真で緑で示したラインに流れる「」音声はTDA72973の4番ピンに入り、1、2番ピンの端子に出力される。
そこは「左音声」と印字されている。

また、オレンジで示したラインに流れる「」音声はTDA72973の12番ピンに入り、14、15番ピンの端子に出力される。
そこは「右音声」と印字されている。

左右逆じゃんか。

ちなみに、「335円の完成品のアンプ」のページにも書いたが、この基板のスピーカーターミナルの「+」「-」は左右のターミナルともに逆に印字されている。

この極性表示は「左音声」「右音声」共も逆に印字されているようだ。

良い方に考えれば・・ロットによって違うのかも

これは、あくまで私が買ったものの例。

ミニプラグジャック自体の端子が左右逆になっているものがあるとすれば、正しく音声は出ている可能性がある。

つまり、上方の写真で示した緑のラインがミニプラグの「左」音声、オレンジのラインがミニプラグの「右」音声につながっている場合がそれにあたる。

あくまで、良い方に考えればであるが、私が買った1つだけがミニプラグジャックの端子が左右逆だった・・とは考えられんはなぁ。

まぁ、左右逆のロットは大量にあったんでしょうなぁ。

雑感

たぶん、この解釈に間違いはないと思う。
とすれば、この製品、基盤の印字がデタラメすぎる。

音が左右入れ替わり、位相が逆転する。

ただ、直流端子は未実装で、交流端子のみが実装された製品だったが、直流端子が実装され、その印字が「+」「-」が逆に表示されてたらと思うとねぇ。

「335円の格安アンプ」ではなく、ちゃんとした基盤として販売できない処分品、つまり「335円の訳ありアンプ」だったようだ。

「訳あり」は「訳あり」とちゃんと表示してもらわないと。



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